診療科紹介Department introduction
睡眠呼吸障害外来
閉塞性無呼吸(OSA)
閉塞性無呼吸(以下OSA)とは、睡眠中に10秒以上の呼吸停止を繰り返し発生し、日中の眠気などを伴う疾患です。
『日中の強い眠気』、『起床時の頭痛』、『倦怠感』、『いびき』、『夜間頻尿』などのさまざまな症状があります。
OSA患者は高血圧、不整脈、心筋梗塞、糖尿病などのリスクが高くなると言われています。
検査
1.簡易睡眠検査
睡眠中の呼吸の状態、血中酸素飽和度の変化を解析します。
自宅に器械を持ち帰り、就寝前にセンサーを装着して寝ていただきます。
2.精密検査(終夜ポリソムノグラフィ)
1泊2日の入院検査です。
睡眠中の脳波、筋電図、呼吸状態、血中酸素濃度、いびき、心電図などのさまざまな生体信号を同時記録します。それにより睡眠中の呼吸の状態、血中酸素飽和度の変化などを解析しSASの確定診断を行います。また、睡眠中の異常行動などの評価も行うことにより他の睡眠障害の合併がないか診断します。
当院では2005年からこの検査を行っており、専門の医師2名、検査技師4名が担当しています。
3.反復睡眠潜時検査(MSLT)
終夜ポリソムノグラフィを用いて、昼間の眠気を客観的に評価する検査です。
検査前日に精密検査を行い、翌朝から検査を開始します。
治療
1.CPAP療法(持続陽圧呼吸療法)
寝ている間に鼻から気道に空気を送り続けることで、気道を広げて睡眠中の無呼吸を防止する治療法です。
当院では、気道に送り込む空気の適正圧を決めるための検査(CPAPタイトレーション)を行っております。病院でCPAPを装着して一晩寝ていただき、無呼吸やいびきの状態に合わせて適正圧を決定します。
2.マウスピース(口腔内装具)治療
歯科口腔外科で、OSAの治療用マウスピースを作製しています。
下あごを上あごよりも前方に出すように固定させることで気道を広げ、無呼吸を抑制する治療法です。軽症のOSAには比較的有効とされています。
3.ダイエット療法
OSA患者の多くは肥満傾向にあるため、ダイエットも非常に重要な治療法です。
関連情報
クリニカルパス
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